負担がかかりにくい下肢静脈瘤の治療は注目されている

腹膜の癌細胞

癌細胞の増殖を防止

腹部には胃や腸、子宮などの多くの内臓が詰まっていますが、これらを包んでいる膜が腹膜です。腹部の臓器で癌細胞が生み出された場合、増殖によって癌細胞は、この腹膜にまで広がってくることがあります。これが癌性腹膜炎で、発症した人の体では、癌がかなり進行していることがほとんどです。腹膜だけでなく、別の臓器にも癌細胞が広がっている可能性が高いのです。さらに癌細胞は腹膜でも増殖するので、これにより悪影響はさらに広範囲に及ぶことになります。したがって癌性腹膜炎の治療は、癌細胞の増殖を防ぐという方法でおこなわれます。放射線治療が選択されることもありますが、より広範囲に効果を発揮する抗癌剤が使われることが一般的です。

体を守る治療

癌性腹膜炎になると、腹膜の内部に腹水がたまるようになります。癌性腹膜炎患者は、臓器の癌によって既に食事が困難な状態になっていることが多いのですが、臓器が腹水に圧迫されることで、それが悪化します。食事をとっても、栄養分が腹水に混ざってしまうので、体にうまく吸収されません。すると栄養不足から体が一層弱っていくことになるので、癌性腹膜炎の治療では腹水を抜き取るためのドレナージもおこなわれます。また、お腹の張りなどによる強い痛みが生じることもあるので、その場合は鎮痛剤が投与されます。自力での排尿や排便が困難になった場合には、外科的な方法で尿や便が取り出されます。このように癌性腹膜炎では、治すためだけでなく症状から体を守るための治療も必要となっているのです。